建仁寺 原田マハさん講演会に行く

 

京都新聞に俵屋宗達の小説を連載していた原田マハさんの講演会に行けることになり、長男と建仁寺へ。

まずその前に、八坂さんの目の前にある「金の百合亭」でランチを。

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来た道を戻り、花見小路から建仁寺を目指します。

入口で写真を撮ると、光の加減で虹が写っていました! びっくりです!

というのも神社やお寺で見る虹は歓迎の印、と最近ある方に教えてもらったところだったので嬉しい。。。

(本物ではないのでこじつけですが・・・・)

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早く並んだので、前の方の席に座ることが出来ました!

屏風はもちろん本物です! マハさんどんな方だろう??

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生成のストンとしたかわいいワンピースで登場されたマハさん。

宗達がヨーロッパに行ったであろうという小説のストーリー通りに、10月26日からパリの美術館に風神雷神図屏風が

ヨーロッパ初の展示をされるのを聞いて「実家」である建仁寺から送り出してあげようと

壮行会を思いつかれた経緯などを話されました。

途中から細見美術館館長の細見さんとのトークもあり、国宝で落款がないのは風神雷神だけで、

そのおかげでフェノロサのほんとに宗達の絵なのか?の疑惑のおかげで、この屏風が日本に留まれた事、

すべてを描いてしまわずに端の方を切ることで無限の可能性の広がりをつくっている事、

余白の美、宗達の野生的な感覚など、、、、いいなあ、宗達。風神雷神すごいなーと誇らしく

益々好きになってしまいましたheart01 

(うちのパソコンのデスクトップの画面は風神雷神なんです。もうずっと変えずにおいとかなくっちゃ。)

写真は建仁寺にあるキャノンの高精度なデジタル複製です。 キャノンもすごい。

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講演後、次の用事のために時間があまりなくて、急ぎ足で見て回りました。

 

煩悩、妄想の迷いを断ち切る喝。  目覚めよ。とふるいたたす喝。

かかってこい。と、本気にさせる喝。  平常心是れ喝。と、大きな喝。

臨済禅師と言えば喝。と言われるほど盛んに喝を唱えていたそうです。

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この襖絵を見たとき、私のいくつかある「座敷わらしのイメージ」そのままだったので

「あっこれーー」と思ってしまったのですが

いつかどこかで見たときに心の中に焼き付いていたのでしょう・・・。

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雲龍図襖。

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龍がうねる壮大な空間の動きが強烈すぎです。20181016175646.jpg

 

 

染色画家 鳥羽美花さんの「舟出」。

お寺にありそうでなさそうな水の色。違和感なく美しいです。この間行った高島の風景を思い出します。

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黒光りする板敷きの間。襖は竹林七賢図。ここでお経を読まれるのを聴いてみたいです・・。

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大きな宇宙をたくさん回ってきたので、ほっとする小さな宇宙です・・・。

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美しい潮音庭。四方どこから見ても美しいです。紅葉の季節はもちろんですが、

秋の冷風に揺れているまだ青い紅葉も趣があっていいです。

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大雄苑。枯山水の庭。

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拈華堂。拈華とは真の仏法は以心伝心。心から心へと伝わり、継承されていくという意味だそうです。

釈迦如来像がおられます。

創建八百年を記念して天井に描かれた双龍図は圧巻でした。

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畳108枚分の大きさだそうです。

皆さん、正面の釈迦如来像よりも天井を見上げて、ほーーーー。

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