これは何だと思われますか?
4mくらいある大きな木製の製薬機です。家の中にあります。
樫の木で作られていて、釘は使用せず、木を組み込んで作ってあります。
イラストにあるように、人が中に入って回すそうです。
薬なので動物だと衛生上の問題があるそうなので。
徳川家康の腹痛をたちまち治したので、和中散という名前を付けて頂いたとか。
美しいシンプルな天秤。
花の模様の時計。コチコチといい音で動いていたのでしょうね。
同業者が5軒あったので、ここは本家(是斎(ぜさい)ですよという看板。
表にもあります。
京都の名医の娘を娶った時に、和中散、奇妙丸などの製法が引出物として
贈られたので、それから売薬を始めたそうです。
旧東海道沿いにあります。
草津宿と石部宿の間の宿でお公家さんや大名の休憩所にもなっていました。
前の道(東海道)がカーブになっているので、中の部屋も道と同じように、真っすぐじゃない間取りになっていました。(写真撮り忘れ)
上の写真の左側です。入口からすぐ、奥の間に続いています。
欄間の彫刻は厚みがあつて、生き生きととしたうねりを感じます。
明治天皇や昭憲皇太后、英照皇太后(明治天皇の嫡母)も来られたそうです、すごいですね!
小堀遠州作の美しい庭です。
四季折々、表情がそれぞれ違うのを想像してしまいます。いつみてもきれいでしょうね。
猫ちゃんがどこからかよくやって来て、おいたをするらしいです。
引手が縁起物のかぶらです。
ちょっとしたところにも凝ってるところが良いです。
鶴の多さが豪華絢爛です!昔は金箔地がもっときらびやかで華やかだったのでしょう。
こういうのを見ると、着物を着て、しっとりと訪れたいです。
衝立にも鶴です。
別の襖には大滝秀治さんが・・・、違います、違います。。
休憩される方々の紋が入ったお椀。気の利いたおもてなしです。
珈琲の良い香りがしてきます。
梅の木立場(六地蔵は昔、梅の本村と言われ、その木陰で旅人に薬を売っていた)なので
たてば珈琲だそうです。粋なネーミングで、デザインもかわいいです。
お隣には栗東あられ本舗さんのおかきがたくさんありました。
どれもおいしそうで、私は「汐乃華」を買って帰りました。(左側の赤いふたのです)
おいしい「たてば珈琲」でひと時のタイムスリップから戻ってきます。