~釜を風炉に懸けてお湯を沸かし、煮えがつく音を聞きませんか~。
という体験ワークショップに参加したくてミホミュージアムのお茶の釜展にいってみました。
ポスターやカタログに載っている京都の細見美術館所蔵の「霰地楓鹿図真形釜」をはじめとして、
茶の湯釜の重要文化財指定の9点が一堂に会する展示会だそうです。
大きな写真が釜展の入口にありました。
ダライ・ラマが来日し、日本人の「空」のとらえ方を尋ねられたというの聞いた時、
私のイメージはこれでした。
だから、あーやっぱりそうだなと思わずにはいられませんでした・・・。
展示会場の一隅にレクチャールームがあり、ここで学芸員の方からお話を聞きます。
普段はガラス越しに展示してある釜を、目の前で見せて頂き、内部の様子も懐中電灯を使い、
詳細に説明して頂きました。
釜の音は聞く事がかなわず少し残念でしたが、ビデオ(音を鮮明に拾い上げて録画したもの)で、
あるお茶会の終始を見、第三者ながら主の思いと重なり、一期一会の潔い無心の世界観に
思わずため息がでます。
無農薬栽培の小豆を使った水羊羹を頂きます。
大きくて、たっぷりとしたみずみずしい食感が、涼を呼びます。
涼し気な青海波の帯を見ていると、頭の片隅にある夏の一コマを色々思い出しながら一服頂きます。
それから、如何ですかーと、私はお茶を点てさせてもらいました。
お茶の質問をしたり、楽しい和やかなひと時です。
子ども達もお茶を点てたり、紙芝居を見たり、楽しそうです。
お話はもちろん!「ぶんぶく茶がま」です!
涼し気なエントランス。 ここからの眺めが好きです。
ミホミュージアムは山の中にあるので、いくつもの結界を越えてたどり着く感じが好きで、
何度も行きたくなるのです。
外の暑さを思いながら、柔らかい涼しげな日差しがあちらこちらにあり、気持ちがいいです・・・。
ひんやりとした宇宙のような空間を最後に現実に戻ります・・・。
ヒグラシがなく中、誰もいない日陰で目を閉じて秋の訪れを探してみたり・・・。
8月から2か月間、休館になります。